引っ越しが落ち着き、週末は読書に時間を費やしておりました。
最近、介護や社会保障制度が絡んだミステリーがたくさん出版されています。
ミステリー好きとしては…(^^♪
順番に紹介していきます。
まずは、映画化されているものを
ロストケア 葉真中顕
介護保険の制度について、家族介護の大変さ、介護の仕事をしている人の環境、介護を受けている人の気持ちなどがとても丁寧に描かれています。
『今後さらに社会の高齢化が進んでいく中で、身体が不自由になったり、認知症を発症しただけで、人間としての尊厳が剝ぎ取られてしまう状況は改善すべきだという意見が叫ばれ、そのための人員と財源はどうやって確保するのかとシビアな反論が返された』
小説の中での一説です。この小説の舞台は2011年。
10年以上たち、介護の世界は厳しくなっているように感じますが、良くなったこともあります。
私が接している高齢者の中には、障壁があっても尊厳を保ち毅然と生きている、目標となる素敵な方はいらっしゃいます。
一方で、満たされない思いを持ち、「早くお迎え来てくれないかな~」とぼやく方もいます。
いろんな思いに心をはせることから始めてみようかと思った一冊でした。
次は、セーフティーネットについての小説を紹介します。