先進医療、次から次へとニュースなどで出ていますね。勉強が追い付かず利用者様から聞くこともしばしば。
今回は、ニュースでも出ていましたが、「異種移植」動物の臓器を人間に移植する、ということについて、『ナショナルジオグラフィック6月号』の記事を読んで。
豚の腎臓を人間に移植する。私の感覚ではあり得ないな、と思いながら読み進めました。仕事柄、人工透析が本当にしんどく終わりのない治療であることは認識していました。臓器移植のことも何となく、家族から生体移植ができるが、適合するかどうか、手術の順番待ちが長い、というぐらいの認識で。
記事では、移植を受けた二人についての手術前から手術後についての経過や本人の思いなどが記載されていました。不足するドナーと増える腎臓病患者に対して、医療チームは想像以上に繊細な感覚で移植医療について話し合いを行っており、メンタルケアも行っていることがわかりました。
これから50人規模の臨床試験が認可されたら、移植を待つ沢山の患者さんたちにとって希望が増えるのかな、と思いました。
日本の保険制度で移植医療を行うと、ひっそりと、財源がパンクするだろうな、と感じます。経済的格差が受けられる医療に違いが出てくる未来があるのでは、と感じました。移植医療に限らず、先進医療はお金がかかります。無駄な医療費を使わず、本当に必要な人に医療が回るように制度に敏感でありたいです。
庭にアジサイが咲きました。アジサイの色も遺伝子操作でいろんな色が出るようですね。科学が人の心にともしびになることを願います。
