「ある男」 平野啓一郎
またもや映画化された作品です。
なぜ別人であったのか、別人にならざるを得なかったのか。
読み進めながら最後に、負の連鎖を断ち切るためのキーワードを発見しました。
「お父さん、・・・・・自分が父親にしてほしかったことを僕にしてたんだと思う。・・・・・」
虐待、DV 、そしてその環境の中から脱出するのは至難の業です。
ですが、この多様化された時代、連鎖を断ち切り、自分らしい生き方を切り開ける世の中になってほしいと感じました。
とはいえ、しがらみや固定概念、周囲の目があり、なかなか、むつかしいです。
わかっていてもとっさに出る固定概念…
だから、法を犯してでも別人になったのかもしれません。